本学初代作業療法学科長・杉原素子先生を偲ぶ会が開かれました
さる令和8(2026)年2月5日に82歳で逝去された杉原素子初代作業療法学科長を偲ぶ会が3月19日、東京赤坂キャンパス講堂でしめやかに開かれ、故人にゆかりの深い方々が集まりました。無数の花で飾られた祭壇には、優しく微笑まれる杉原先生の遺影が掲げられました。
杉原素子先生は、国際医療福祉大学開学にあたり、創設メンバーの1人として尽力され、初代作業療法学科長を務められました。我が国の作業療法士の黎明期であった1973年、東京都から米国に派遣され、作業療法士免許を取得。帰国後は教員として、優秀な作業療法士の育成に心血を注がれました。その功績を称え、2021年には旭日小綬章が授与されました。開式にあたって、そうした生前のご活躍が伝えられる映像が流され、1分間の黙とうが捧げられました。
高木邦格理事長は弔辞で「東京都の職員で日本作業療法士協会の事務局長を務めている『杉原素子』という逸材がいるという噂を聞き、本学の初代作業療法学科長の就任を依頼するために杉原先生のもとを訪ねました。私の依頼に対し、その場で『やります』とご快諾いただき、その潔さに感服したことを思い出します」と杉原先生との初対面時のエピソードを披露し、故人の人柄を偲びました。
さらに、「杉原先生は30年前から苦楽を共にした同志であり、国際医療福祉大学の基礎を作っていただいた恩人です。これまでのご尽力に心から感謝しております。医療福祉専門職が社会から尊敬されるような形でこれからも存続していくことが杉原先生の望まれたことと思いますので、先生の遺志を継ぎ、18歳人口が減少していくなかでメディカルスタッフ教育をいかに永続性をもって行っていくか、皆で考えてまいりたいと思います」と語りました。
その後、日本作業療法士協会の山本伸一会長、谷修一名誉学長、谷口敬道保健医療学部長が弔辞、鈴木康裕学長が締めのご挨拶を述べました。
最後に、遺族を代表してご子息の杉原活郎さんが「家庭では自身の仕事について多くを語らなかった母ですが、偲ぶ会を通じて、改めて母の社会的な歩みや知らなかった一面について知ることができました。今日ここにいらっしゃる皆様お1人おひとりが、母との再会の機会を私にくださったように思います。母をこのように温かく偲んでくださり心より感謝申し上げます。ありがとうございました」と謝辞を述べました。
その後は参列者による献花が行われました。会場には、生前の写真パネルや関連資料、著書などが多数展示され、故人を偲びながらの懇談が続きました。