大学院長ご挨拶
大学院長のご挨拶
矢冨 裕
(やとみ ゆたか)
国際医療福祉大学大学院は、わが国の保健・医療・福祉の分野において指導的な役割を担うことができる高度医療専門職人材を育成するため、1999年に開設され、以後、その規模を拡大しつつ、研究・教育環境を充実させてきました。社会人の方々にも十分な研究環境を提供できるよう、さまざまな配慮を行っており、大学卒業後進学する院生はもちろん、医療福祉の現場で働いている社会人の院生も数多く本学で学んでいます。
本学大学院は、現在、医療福祉学研究科、薬学研究科、薬科学研究科、医学研究科を擁していますが、医療福祉の幅広い領域において、常に社会の変化を敏感に察知し、時代が求めるニーズをいち早く捉えることで、新たな専攻や分野を開設してきました。さらには、充実した教育機能を備えた大学附属病院、グループ法人が運営する多数の関連医療福祉施設は、いずれも大学院生の臨床実習施設の場になっています。また、大学院と深く関連したものとして、公開講座「乃木坂スクール」、 「生涯学習センター」、 「災害保健医療研究センター」、 「赤坂心理相談室」などの講座・附属施設も充実させており、大学院生の教育・研究に多彩な選択肢を提供しています。
近年では、大きく変貌を遂げる国内外の公衆衛生・医療福祉の未来を担うべく、国際保健・感染症学、医療福祉政策・管理学、疫学・社会予防医学などの分野で実践的な高度専門能力を身につけた人材の養成を図るため、2024年度より医学研究科において公衆衛生学専攻(専門職学位課程)を開設しました。また、東京科学大学を申請校とし、本学を含む連携7大学が共同で取り組む「次世代がん医療を担う多職種人材養成プラン」が、文部科学省「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」事業として採択されており、2024年4月より開講している本学の事業は順調に進んでいます。さらには、2025年4月には、日本の食文化と健康課題を考慮し、科学的根拠に基づいた健康的な食を社会へ届けることを目指す、「食・栄養と健康」社会連携講座を大学院医学研究科に設置しましたが、同講座の活動も順調に進んでいます。
先行きを見通すことが困難な時代・世界に対応できる知のプロフェッショナルを生み出す教育ニーズ、そして、学び続けることができる教育機会を提供することの重要性は益々高まっていますが、多種多様で柔軟な教育、さらには、生涯学び続けられる教育環境を提供している、本学、そして、本学大学院の存在価値はさらに高まっていると考えています。今後もさらにイノベーションを図りつつ、「国際的な知の医療交流拠点」として機能し、「進化する大学院」として飛躍・発展をめざしていきます。そして、本学の建学の精神「共に生きる社会」の実現に貢献し、社会を先導する医療人を育成していくことに尽力していきたいと考えています。皆様の益々のご支援・ご指導を賜りたく、お願い申し上げます。
矢冨 裕 (やとみ ゆたか)
国際医療福祉大学大学院長。東京大学医学部卒業。医学博士。元東京大学大学院医学系研究科教授、
東京大学総長補佐・教育研究評議員、医学系研究科副研究科長・医学部副学部長、医学部附属病院副病院長